事務職はデスクワークで残業も少ないため、女性には人気が高い職種の1つです。
しかしHSPにとっては苦痛になってしまう業務もあるため、「私には向いていないかも…」と感じていませんか?
- 事務職が向いていないと感じるけど、辞めるべきか悩んでいる
- HSPの特性と事務職の仕事内容が合わない理由を知りたい
- 事務職以外にどんな仕事があるのか知りたい
- 今の仕事を続ける方法や、ストレスを減らす工夫を知りたい
当記事では、HSPが事務職に向いていないと感じてしまう理由や、ストレスを減らして働くための方法についてまとめています。
事務職として約2年ほど働いていた私が、体験談を元に紹介していきます。事務職として働くことに悩んでいる方は、参考にしてみくださいね。
HSPが事務職に向いていないと感じる理由
サポートが得意な内向型HSPの私ですが、事務職で向いていないなと感じたことについて紹介します。
- 常にマルチタスクが求められる
- 電話対応の緊張感
- 人間関係に気を使いすぎる
- 簡単な業務が続くと病むこともある
1つずつ紹介していきます。
常にマルチタスクが求められる
事務職は、営業職と比較すると「暇そう」「ラクそう」などのイメージを持つ人もいると思います。
しかし実際は、マルチタスクが求められる仕事です。
- 電話はいつでもかかってくる
- 営業の人から急に頼まれる
- お客様のアポの時間がある
通常業務の他にもイレギュラーで発生する仕事がたくさんあるので、自分で考えて臨機応変に対応する必要があるのです。

さらにミスが許されない重要なチェックなどもあります。「ミスしたらどうしよう…」と常にプレッシャーと戦うこともありました。
電話対応の緊張感
忙しい業界だと常に電話が鳴っていることも。
HSPの場合、
- 慌ただしい空気
- 電話対応している時の静けさ
- 急になる大きい音
- 営業の大きい話し声
- クレーム対応から疲弊する
など、電話から影響する刺激が多くあります。
基本的に一時対応は事務職のお仕事なので、この緊張感はとても苦手に感じる人も多いはず。
人間関係に気を使いすぎる
事務職は外仕事がほぼないデスクワークがメインです。
営業であれば1人になれる時間を確保しやすいのですが、デスクワークとなると常に誰かと一緒の時間を過ごすこととなります。
- 「気が利かない」と思われないように常に気を張っている
- 頼まれごとが多く、自分の業務が進まない
このようにして、周りを気にしながらの業務は疲れてしまうことがあります。
さらに事務職は、いろんな人に話しかけられたりすることも多い立場です。
時には営業さんの愚痴聞き係や話し相手になるケースもあります。



常に笑顔で相槌を打ったり、ネガティブな話を聞くことは気疲れしてしまう原因にもなりました。
HSPにとって人から受け取る刺激は大きいので、疲れてしまう原因にもなっています。
簡単な業務が続くと病むこともある
事務職は、正直覚えたら簡単にできる仕事が多いです。
- 同じ作業を繰り返すことにストレスを感じる
- 単調な業務だと飽きやすく、やりがいを感じにくい
このようなストレスを抱えるHSPもいます。



時間に余裕が生まれてくると、「自分はこのままでいいのか。」など、他の人と比較してしまうことがありました。
自己肯定感が低めのHSPにとっては、自己嫌悪になる原因にもなってしまいます。
HSPでも事務として働きやすくする工夫
まず第一に、HSPでも業種や業務内容を把握してお仕事を探せば、向いている事務職に出会うことができるはずです。
というのも、一概に事務職といっても様々な種類があるからです。
事務職の種類
- 一般事務
- PCを使ったデータ入力・資料作成/電話応対/来客対応など
- 営業事務・アシスタント
- 営業職のサポート業務/見積書や発注書、請求書の作成など
- 経理・財務・会計
- 支払い/伝票管理/帳簿/経費など
- 総務・人事・労務
- 社員の入退職の手続き関連/勤怠管理/給与関連など
- 秘書・受付
- 社長のサポート業務など
- 法務事務
- 法的な書類を作成・管理/契約書、覚書のチェックや保存など
- 貿易事務
- 通関書類の作成/手配関連など
- 学校事務・大学事務
- 学校内で発生する人事や経理等一連を対応
- 医療事務
- 病院内での会計や受付を主に行う
多くの人がイメージするのが一般事務だと思いますが、細かく分類すると専門性のある事務職もあります。



私はこの中で「一般事務」「営業事務」を主にやっていました。一部、「受付」「経理」「総務・人事」なども対応していたことがあります。
私が事務職を選んだきっかけ
私が事務職に転職してみようと思ったのは、単純に「サポートする方が向いている」と思ったからです。
正社員で営業職も経験していましたが、自分が主体となるよりもやりがいを感じていました。
自分の気質や性格を知りたいなら、MBTI診断をやってみるのもおすすめ。
たった10問程度の質問を答えることで自分の性格を知ることができます。



私の場合はISFJ-T(擁護者)で、サポートが向いているという診断結果でした!あたりすぎててびっくりです。
また、事務職として働きやすくするための工夫について紹介していきます。
電話対応の工夫をする
事務職で電話対応がない仕事というのは中々ないという現実。
そんな中で出来る工夫について紹介します。
- 自分からかける場合は、なるべく人がいない時を狙う
- (登録できるならば)内線に「相手先」が表示されるように設定しておく
- 台本やセリフをノートに準備しておく
- メールやチャットでのやり取りをメインにしておく。



実際私が電話に慣れるまでは常にノートを用意していたし、電話がなって相手先が分かれば心の準備もできるので、登録をするようにしていました。
また、シーンとした空気の中で自分が対応する電話は特に苦痛なので、周りをシャットダウンして自分の世界に入り込むようなことは意識していました。
自分でコントロールができる場合は、環境や方法は工夫して先方とやり取りをするようにするといいと思います。
一人で集中できる環境を整える
席替えをして端の席などに行ければ一番良いのですが、できない場合は「境界線や壁をつくる」ことが効果的です。
前の人や横の人との間に資料やPCを設置して視線が気にならないようにすることで、自分の世界に入り込むことができます。



隣の人との関係性ができているのならば、嫌な感じがしないように配慮しつつボードを立ててみるのもオススメです。
また、休憩時間などは1人になれる場所を見つけておくことがとても大切。
ご飯まで誰かと一緒にいると疲れてしまうので、工夫してみてくださいね。
ミスを防ぐチェック体制を作る
プレッシャーが常にあると疲れてしまうので、チェックリストを活用すると落ち着いて作業ができるようになります。
リストを使って確認する習慣をつけるだけで、家に帰ってからの不安も少なくなります。
「きちんと確認したから大丈夫!」と思えるようになりますよ。
やりがいを感じるポイントを見つける
私はサポート業務が好きだし得意だと思ったので、事務職の仕事へのモチベを保てるようになっていました。
単調な仕事であっても、「誰かの役に立っているお仕事」であることには変わりはないし。人よりも得意な部分は何かしらあるはず。
やりがいを感じるために、自分にしかない強みを見つけることはとても大切なことです。


HSPがジムで活かせる強みを知りたい人へ、下記からまとめていきます。
HSPが事務職で活かせる強みとは?


HSPが事務職で活かせる、非HSPよりも秀でているところもあります。
- アンテナがすごい
- ミスに気づく能力がある
- 周りへのケアが得意
- 仕事が丁寧
- リスクを考えられる
アンテナがすごい
HSPは、無意識にアンテナを張っています。
観察力があるために、
- 足りないものを補充する
- 必要なもの・ことを把握する
- 困っている人を助ける
などがスムーズにできて喜んでもらえることがあります。
ミスに気づく能力がある
契約書や重要書類などのチェックが得意な傾向があります。
大きなミスになる前に未然に防ぐことができたりするので、営業のサポートとして役立つことが多いです。
周りへのケアが得意
HSPは荒だった環境が苦手なので、良くも悪くも当たり障りのない対応が得意です。
周りの人の機嫌を汲み取って空気を読むことができます。
仕事が丁寧
HSPは細かい作業が得意で、仕事が丁寧です。
相手の立場になって考えたりすることもできるので、「気遣い」を喜ばれたりすることもあります。
リスクを考えられる
HSPは、先を読んだりすることも得意です。
「これはリスクがありそう」「こういう時どうする?」など、他の人が思いつかないような視点で物事を考えられたりします。
HSPが向いている事務職とは?



どういった事務職がいいんだろう?
強みや苦手なことを知った上で、事務職を探す際に注意すべきことを紹介します。
- 電話対応するなら企業メインの業界がいい
- 適切な仕事量で働ける場所を探す
- 職場の雰囲気は慌ただしくなく、小〜中規模くらいが理想
事務職を未経験で始めるなら



職場の雰囲気を事前に知るのは難しいよなあ…。
働く前に職場の人や雰囲気を知ることは難しいですよね。
ましてや事務職が未経験なら、人気の事務職で採用してもらうのも大変です。



私がおすすめなのは、「派遣社員」という働き方です。
直接企業に聞きにくいことも聞けるので、HSPにとっては強い味方…!
ミスマッチも少なく、事務職の経験を積むことができますよ。
もっと詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。


HSPでも無理なく働ける道を見つけよう


今回は、HSPの事務職としての働き方について紹介しました。
HSPだからといって事務職が向いていないわけではありません。
- HSPは事務職に向いていないと感じることがあるが、工夫次第で負担を軽減できる
- どうしても合わない場合は、HSPに向いている他の仕事を考えるのもアリ
- 在宅ワークやWeb系の仕事も、HSPにとって現実的な選択肢になる
事務職以外の仕事を知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

